わかな農園は、青森県鶴田町から、最高糖度22度の奇跡の甘いぶどう「スチューベン」を育て、通販でお届けしている農家です。高級百貨店にも並ばない幻の甘いぶどうをご贈答・お歳暮にも。除草剤不使用、低農薬栽培にこだわって育て、直接あなたのもとにお届けいたします。

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青森のぶどう専門農家「わかな農園」の物語|日本一甘い種あり黒ぶどうの栽培を目指して

 

わかな農園について紹介します

わかな農園は、青森県北津軽郡鶴田町でぶどうを育てている農家です。

このホームページをご覧いただきありがとうございます。

わかな農園の須藤大樹(すとうだいき)です。

青森県鶴田町の特産ぶどう「スチューベン」を育てて、インターネットを通じて、全国のお客様へ産地直送でお届けしています。

 

このページでは、私が農業を志した経緯、わかな農園のこと、ぶどう栽培している鶴田町や住んでいる五所川原市周辺を簡単にご紹介します。

スチューベン生産量日本一の鶴田町をご存知ですか?

※写真は鶴田町の絶景!岩木山と日本一の木造三連太鼓橋「鶴の舞橋(つるのまいはし)」です。

 

一般的には、ぶどうと言えば山梨を思い浮かべるかと思います。

ところが、ぶどうで青森が生産量日本一の品種がありました。

それが鶴田町のスチューベンです。

青森でぶどうが育つ……!? 鶴田町特産の奇跡のぶどう「スチューベン」とは

 

スチューベンは、北緯41度のニューヨーク原産のぶどうです。

実は「北緯41度」というのは、アメリカのニューヨークの緯度と、まったく同じ!
青森とニューヨークは気候が似ているので、スチューベンが青森で育つんです。

ぶどうといえば、山梨や長野を連想されるかもしれませんが、そこでは、スチューベンは、気候的にあまり育ちません。

だからこそ珍しく、青森県鶴田町の特産ぶどうになったんです。

農業をしていた両親

※写真は、つがる市のJR木造(きづくり)駅です。縄文遺跡の国重要文化財『遮光器土偶』(通称シャコちゃん)のモデルがお迎えします。

 

私が生まれた昭和47年までは、須藤家はつがる市で草創期のスイカ農家でした。

日本海の砂丘地帯で栽培される屏風山スイカ・メロンは、今や全国の主要産地の一つです。

さかのぼれば江戸時代から続く米農家でした。

しかし母が虚弱体質だったため、両親は農業をやめて五所川原市内で働き始めました。

以来、半世紀近く街で生活していました。

父の後を継いで学習塾をやっていたけれど…

※写真は青森三大ねぶたの一つ、五所川原立佞武多(ごしょがわらたちねぷた)です。

 

私が物心ついた頃、父は五所川原市内で地域で最初の学習塾を始めました。(某A塾青森校は今も妹が経営中。地元の方よろしく)

私は都会の高校・大学へ進学し田舎に帰り学習塾を継ぎましたが、ずっと農業には特別な思いがありました。

なぜなら、子供の頃からスイカ農家だった頃の出来事や、先祖が江戸時代からの米農家だったことを聞いて育っていたからです

やがて地域の過疎化・少子化のため、平成30年3月で42年続いた学習塾は廃業します。

人生、上り坂、下り坂、まさか!です。46歳、子供は4歳。これから、どうしようか…。

ずっと私の命の奥底でくすぶっていた農業への思いが湧いてきました。

りんご農家や米農家でバイトして、自分の特性を見極めました。

稲作を始めるには、設備投資が最低限5000万円からのスタート。いきなり1億円近い投資はキツい

りんごは、はしごで高い所へ登っての作業が危険を伴います

今さら、スイカもイヤでした

そもそも、チョークとテキストしかもったことがない私に、重いものは無理!

鶴田町のスチューベン

 

※津軽のぶどう園は、ヨーロッパの方式を改良した垣根仕立ての棚が並びます。私は、日本では津軽独自のこの棚が気に入りました。栽培方式も奇跡のぶどうです。

 

そして、ついに鶴田町でスチューベンと出会いました。

実は、地元にいながらスチューベンの存在すら知りませんでした。(笑)

津軽は昔から稲作とりんご主体の地域です。他にはスイカ・メロン、トマト、ごぼう、長芋などがあります。

そんな中で、スチューベンは鶴田町がまさかの日本一の生産量のぶどうで、北国の奇跡のぶどうです。

ぶどう栽培を選んだ理由は、米やりんごよりも作業が楽そうだから苦労するために農業をするわけではありませんから。

令和元年より2年間、地元の農業法人でぶどう栽培を習いました。初めての収穫の年に食べたスチューベン独特のトロリと甘い味に感激しました。

自分で育てたぶどうの味は格別でした。

そして令和3年新規就農しました。

農業を始めてからきざした、農業への強い思い

楽だなんてとんでもない!ぶどう作りの難しさ

 

3Kであることに変わりはありませんでした

米やりんごに比べて、重いものを持たなくて良い、高いところに登らなくてもよいぶどう栽培は、私にとっては最高の環境でした、と思ったのも束の間。

農業が3K(キツイ・キタナイ・キケン)であることに変わりはありません。私の中学時代は陸上部で1500mを専門としていたのがせめてもの救いです。筋力は強くなくても持久力はあります。

新規就農した頃の法律では面積が最低50aと決められており、程度の良い土地が見つからず半ば耕作放棄状態の園地を借りてスタートしました。(今は面積しばりは無くなりました)

夢と希望に胸を膨らませなんとかスタートしたものの、修理は大変でした。

倒壊した支柱が数十本。金属線やビニールのひもなど、何から片付ければ良いものやら、途方に暮れました。

スコップで穴を掘り、余分な土を穴から手で取り出し、ハシゴに登って木製の支柱をハンマーで力いっぱい叩いたり。

もちろん服は汚れ、体は汗まみれになります。

でも、一日やり切った時の充実感はデスクワークでは得られないものです。健康的な疲れと達成感、幸福感に満たされます。

栽培は一筋縄では行きませんでした

 

この写真の右側はぶどうの木が見当たりません。

なぜかと言えば木を切らざるを得なかったからです。

令和4年8月に観測史上最高の雨量を記録しました。園地は水浸しどころか、川のように水が流れていきます。木は3日ほど水に浸かり、完全に枯れてしまいました。もともと排水が悪い園地で木が弱々しく成長が悪かったです。今後、大掛かりな排水対策工事が必要です。

 

翌5年は一転して、8月に観測史上最高気温39℃を記録しました。前年の豪雨、洪水でばら撒かれた菌の影響なのか、黒とう病が蔓延した園地がありました。病気はみるみる広がっていき、ぶどうを廃棄処分した時は悲しかったです。

 

一番悔しくて悲しい記憶。令和2年には、農薬散布の遅れから病気が蔓延し、ぶどう園30aを全滅させた年があります。荒れ果てたぶどう園を見て、は膝から崩れ落ち立ち上げれなくなり、座り込んでしまったことは生涯忘れることはないでしょう。

 

ただし、複数の園地を毎年見ていて、病気の出た園地と全く影響のない園地がある事実は、私がぶどう作りへ引き込まれていくきっかけの一つとなりました。

苦労の末にできあがったスチューベンに感動

毎年秋になって収穫前に味見をします。新鮮で甘さも乗りそれでいて後味もすっきり。青森県内では、スチューベンに根強い人気があるのがわかりました。

この味を全国に広めたい。

糖度計で測って見ると最高糖度22度もの甘さのものもありました。地域の出荷基準は18度以上なので検査合格です。

2月の雪の中から作業を始め、ようやく9月下旬からの収穫するのですが、楽しくてしょうがありません。農家にとって収穫に勝る喜びはなく、苦労も報われる瞬間です。

農業を始めて最初はネガティブな感情だった自分が、嘘のように、ぶどう作りに熱中し始めるのでした。

「種あり黒ぶどう」にこだわる農家になりたい!

ぶどう作りを勉強する中で気づいた「種あり黒ぶどう」の魅力

 

はじめは種無しぶどうの方が魅力的に見えていました

スチューベン栽培を習い始めてから、スーパーなどで一房で3,000円の種無しぶどうを見るたびに、正直、馬鹿らしく思えてしまったことがあります。

しかし、私がお世話になった農業法人の社長さんは違い、種ありにこだわっていました。

私は、種なしぶどうの多くは薬品処理をして種がなくなっていることを知り驚きました。人間に置き換えて考えてみたら恐ろしくなります。

もちろん研究データをもとに定められた国の基準に従った薬品で種無しぶどうは作られています。

中学生の理科の時間を思い出してみてください。種子植物は、おしべとめしべにより受粉し種子を作ります。果実はもともと種子の栄養分。こうやって次の世代を残していきます

もう一つ、甘い実をつけることで、動物に果実を食べさせ、動物や鳥に遠くへ種子を運んでもらっている。

それなのに、肝心の種子がない。ぶどうは頑張れないでしょう。しかし、ぶどうを品種改良して甘さが増したから多少早穫りしても問題ないかに見えます。

 

種無しぶどうの方が美味しいことに気づく

ところが、全国のぶどう農家さんは「種ありの黒ぶどうの方が美味しい」と発言している情報を得ます。

きちんと熟した種ありぶどうと種無しぶどうを比べると、香り、甘さ、コク、全ての点において種ありぶどうの方が優れています

確かに種を気になさる方も一部おられますが、そのためにみんながぶどうの本当のおいしさを犠牲にするのはもったいない。

販売だけの話だと、消費者が求めるものを提供するのが理にかなっています。種ありを追求するのは、時代への逆走なのかもしれません。

しかし、私の心の中から種が無いことへの疑問が消えません。科学的に証明されないから間違いとも正しいとも判断はできませんが、わだかまりのようなものが残り続けます。もちろんお客さんがそれぞれ買う買わないを決める権利はあります。

本当のおいしいぶどうをお届けする農家になりたいと思う次第です。

 

周りの人は種なしに向かっていく。けれど…. 津軽のじょっぱり精神

 

ぶどう栽培の現状

青森においても種なしぶどうの栽培面積は増えています。実際に「須藤さんも種無しぶどう栽培したら!」と誘われたりもしました。

時には年配者から強引に苗木を5本ほど買わされたこともありました。

1972年生まれの私としては、バブル経済を思い起こしました。私の青春時代はまさにバブル期そのもの。高3でバブルは弾けます。テレビや新聞の報道を受けて、みんなが土地買え、株買えと狂乱した時代を知っています。市場価格が高いからと木を切って次々種無しぶどうへ切り替えていく人たち。

みんなが種無しぶどうへ向かっていくならば、津軽のじょっぱり精神を発揮し、わかな農園は自分でぶどうへ値段をつけて黒ぶどうを売っていこう。

ちなみに、シャインマスカットのおばあちゃんはスチューベンです。スチューベンを食べたら、おばあちゃんに似ている孫だと納得いくはずです。

 

※じょっぱり精神とは・・・津軽弁で我慢強い」「ねばり強い」「諦めない」「信念を貫く」というような意味合いで,厳しい冬に耐えて生きる津軽人の気質を表す言葉です。

 

※一般向けの黒ぶどう以外に、ワイナリー、加工業者向けに白ぶどうなども試験栽培中です。

本当に美味しいものを美味しい状態で届けられる農家になりたい

耕作放棄状態だったぶどう園50aで新規就農し、3年間収穫がなかったのですが、今では1.4ha(140a)まで面積自体は拡大しました。差し引きの90aの畑が即戦力で稼働してくれて回ってます。あとは木の成長、回復を待つのみです。

スタッフはベテランもいますが、素人中心でスタートしました。経験不足の中から1年1年力をつけてきてます。新設プロ野球球団の1、2年目みたいなものです。これから強くなって優勝争いできるかな、といったところです。

黒ぶどうを15種類ほどの試験栽培を始めています。素人だった私が新たな挑戦を始める段階まで来ました。

青森は北海道と共に寒冷地です。ぶどう栽培には向かない地域ですので、寒冷地向きの品種を中心に試験栽培しています。

今後は、徐々に多くの種類のおいしいぶどうをお客様へお届けできるようになっていくことをお約束いたします。

 

※青森、北東北向きの品種がありましたら、苗木業者さんご連絡ください。

「種あり黒ぶどう」を直販で全国に広めたい

直販へのこだわり。直販だからこそ、最高のぶどうを届けられる

 

あなたは、キャベツやレタスをトラクターで踏み潰す映像をニュースで見かけたことはないでしょうか?

「農業従事者にとって収穫に勝る喜びはなく、苦労も報われる瞬間です。」と前のところで書きましたが、売上に変わる時に落胆することもあります。

キャベツやレタスほど極端ではないですが、やはりぶどうの値段も変動します。

しかも、農家ごとに除草剤、肥料、農薬への考え方が違いますが、一律に色や形で等級分けしてセリにかかり販売されてしまいます。片手間でぶどうをやってる農家のものも、本業でやってる農家のものも関係なく、スーパーや量販店の店頭に並ぶ時は産地と商品名と値段だけです。そして日数が過ぎて痛んできたら値下げして30%オフや半額セールとなってしまいます。

直販だと、農家から直接お客様の家まで鮮度を保持したまま宅配便でお送りすることができます。また、直接お客様からの良い反応も悪い反応も確認することができます。そこで得た情報をもとに、次年度の栽培・販売へ工夫していくことができます。

普通の会社が行なっているように、農業においても自園の経営を考え、自分で値段を決めて販売し、得た利益を人や設備や機械に再投資していく効率的な循環を生み出していくには、直販が一番です。

農業を始める時に心に決めていたのが自分で値段を決めて販売すること。お客様に最高のぶどうを届けるにはネット通販で行こうと決めていました。

難しい種あり栽培。でも挑戦。

 

そもそも北国青森のぶどう栽培には難しさがあります。花振るいといわれます。

これは花が開花したものの短期間で多くの花や果実になる部分が落ちてしまい、一房に数粒しか実がつかないことです。

原因としては春の低温や降雨などが挙げられます。

発生するのは若い木や大粒の品種に起こる傾向が強いです。

大粒系のぶどうで怖いのは無核の粒です。これは「種の入らない粒」のことを言います。

青森で、種あり黒ぶどうにこだわることは制約が多いです。

ハウス栽培だと成長は大丈夫ですが、今度は黒ぶどうの色づきが悪い問題があります。

そして青森ならではの、雪によるハウス設備の倒壊。これは手間がかかります。

青森の野外での「種あり黒ぶどう」栽培には、困難が伴いますが、おいしいぶどう作りに挑戦します。

種あり黒ぶどうにこだわる農家が育てた
奇跡のぶどうを食べてみませんか?

わかな農園のあらましを紹介してきました。

江戸時代は米、昭和後期からはスイカ。離農。そして令和元年より新規就農し、ぶどう農家へと変遷を経てきました。

わかな農園は、2025年よりホームページを開設しました。

北国青森からスチューベンをはじめとした「黒ぶどう」にこだわった農家に成長していきます。

全国のたくさんの方においしいぶどうをお届けし、楽しく幸せな気持ちを持っていただけたらと思います。

まずは、青森の奇跡のぶどうスチューベンをまずは全国の方にお試しいただけたらと願っております。

わかな農園 須藤 大樹(すとう だいき)

 

当園の自信作!奇跡のぶどうスチューベンはこちら。

 

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