秋のあま〜いスチューベンは春から始まる|わかな農園の土づくり

こんにちは、わかな農園です。
今年も青森にも春がやってきました。畑にはまだ冷たい風が吹きますが、土の中では少しずつ命の準備が始まっています。私たちはこの時期、完熟有機肥料を使って「おいしいぶどう作りの基礎固め」を行っています。今日はその様子をご紹介します。
完熟有機肥料とは?
「完熟有機肥料」とは、動植物性の有機物をじっくり発酵・熟成させてつくる堆肥のことです。わかな農園では、地元業者の方から「トマトもりんごも甘くなるよ〜」と紹介された良質な完熟堆肥を使用しています。発酵がしっかり進んでいるため匂いが少なく、土にやさしく、じわじわと効いてくるのが特徴です。
化学肥料のように即効性はありませんが、土壌の中の微生物が元気になることで、ぶどうの根っこがしっかり張り、健康な樹に育ってくれます。そしてそれが、秋に実るスチューベンの美味しさに直結するのです。
土づくりは“愛情”と“手間ひま”
「おいしいぶどうは、いい土から」。これは農家にとって当たり前のようで、実は一番難しいことでもあります。
わかな農園では、スチューベンの園地1.4ha全体に完熟有機肥料を施していきます。この作業はなかなかの重労働ですが、私たちにとっては大切な春の恒例行事。土に触れながら「今年もおいしいぶどうを届けたい」という気持ちが自然と湧いてきます。
肥料をまいて終わりではありません。その後はしっかりと年数回の草刈りによって土に栄養分として戻してあげることで効果を発揮します。ふかふかの土にするために、何度も畑を見て、触れて、調整を重ねていきます。
自然の力を活かして
わかな農園の畑では、除草剤を使用せず、なるべく自然の力に寄り添った栽培を目指しています。完熟有機肥料もその一環。土の中の微生物たちが活性化することで、病気に強いぶどうの木が育ちます。
また、有機肥料には土の保水性を高めたり、肥料分を蓄える“力”もあります。暑い夏や雨の少ない時期にも、ぶどうの木がしっかり生き抜いてくれる、そんな底力を持った畑づくりを目指しています。
美味しいぶどうのために、春から準備
春の土づくりは、秋のスチューベンを左右する大事な第一歩です。
わかな農園のスチューベンは、粒が大きく、しっかりとした甘さが自慢。糖度は20度を超えることもあり、「こんなに甘いぶどうは初めて」と言ってくださるお客様も多くいらっしゃいます。
でもその美味しさは、ぶどうの実がつく前から始まっているのです。土を整え、木を育て、実を結ばせる。それは一年がかりの仕事であり、自然との対話でもあります。
あなたに届けたい、秋のごほうび
わかな農園のスチューベンは、秋になるとネット通販でもお届けをスタートします。今年もまた、たくさんの方にこの味を楽しんでいただけたら嬉しいです。
✅忙しい毎日の中で、ホッと一息つける時間。
✅家族との団らんに出すデザート。
✅大切な人への贈り物。
そんな「秋のごほうび」として、わかな農園のスチューベンを思い出してもらえたら、本当に幸せです。
おわりに
春の畑はまだ寂しげですが、土の中にはたくさんの希望が詰まっています。
今日もまた、スコップを片手に、私たちは静かに土と向き合っています。
「今年も、いいぶどうができますように」
その想いを込めて、完熟有機肥料をまきました。
秋になったら、どうぞ楽しみにしていてくださいね。
甘くてジューシーなスチューベンを、心を込めてお届けします。